日本で一般的にある数多のこの手の「原爆モノ書籍」としては異例で異質な書籍です。
ヒロシマ・ナガサキというと日本人が書いたり編集したりすると、どうしても
「投下後の惨状」「情緒的な反核反戦論ごり押し」
という客観性が欠けたものになりがちですが、
この本では単なる「作戦経過」の流れとして記述になっています。
むしろ、この509混成部隊の設立からパンプキンと言われる模擬原爆の投下任務と日本各地での被害、
そしてその流れの終点としての広島長崎への原爆投下任務という流れを米国側の作戦記録と撮影写真から再現しています。
その透徹した記録と、戦果への徹底した分析には、戦勝国と言え、
正確な記録をロクに残さなかった(残せなかったのではなく故意に残していない)日本軍とは全く対照的。
自己勝手な主観的分析と、自己陶酔的な精神主義に溺れて自滅した日本軍。
こんな国と戦争した時点で大日本帝国の命脈は尽きていた、と思わざるを得ません。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
原爆投下部隊 -
本書は,原爆投下部隊=第509混成群団の作戦・活動を,広島・長崎への2発の原爆と49発の模擬原爆パンプキン投下について,写真を中心にまとめたものである.航空写真の分析や被弾地調査により,これまでの一覧表に,投弾時刻や照準点が追加され,内容が大幅に更新されている.原爆目標都市選定の経緯や模擬原爆パンプキンについても本書によって新たに知りうる事実は多いはずである.
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2020年11月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2019年8月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても迅速なご対応で助かりました。新品のご本でした。
子どもの夏休みの自由研究の参考資料として購入したのですが読み応えがある上、家族共々非常に勉強になりました。
子どもの夏休みの自由研究の参考資料として購入したのですが読み応えがある上、家族共々非常に勉強になりました。
2019年9月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ようやく間に合った原爆投下、いわば当時のCPU逹の血と汗と努力と秘密裏の結晶を写真と文章で感じる1冊だと思う次第です。
2014年9月26日に日本でレビュー済み
・かつて祖母は「(いわき市)平に1トン爆弾が落ちた」と言っていましたが、実はそれはなんと5トンもある原爆模擬爆弾でした。
・原爆投下部隊は、50回近く練習(なんと恐ろしい!)を重ね、高度1万mの彼方から目視またはレーダーで投下されたにもかかわらず、極めて正確に命中させていました。そのうえさらに炸裂の瞬間まで写真に収めていたのです。「悪魔的所業」というべきか、それとも「ビジネスチック」とでもいうべきでしょうか、そこには「作戦遂行」の名の下に人間性を捨ててしまった(あるいは捨てざるを得ない環境があった?)事実があります。
・全国の大都市が焼夷弾で焼け野原となった後の空襲は、この原爆投下部隊による「訓練」でした。隊員たちのモチベーションを高めたり、不適格者を排除する目的もあったのでしょう。あらためて、戦争は組織犯罪だと思いました。
・原爆投下部隊は、50回近く練習(なんと恐ろしい!)を重ね、高度1万mの彼方から目視またはレーダーで投下されたにもかかわらず、極めて正確に命中させていました。そのうえさらに炸裂の瞬間まで写真に収めていたのです。「悪魔的所業」というべきか、それとも「ビジネスチック」とでもいうべきでしょうか、そこには「作戦遂行」の名の下に人間性を捨ててしまった(あるいは捨てざるを得ない環境があった?)事実があります。
・全国の大都市が焼夷弾で焼け野原となった後の空襲は、この原爆投下部隊による「訓練」でした。隊員たちのモチベーションを高めたり、不適格者を排除する目的もあったのでしょう。あらためて、戦争は組織犯罪だと思いました。